안녕하세요(アンニョンハセヨ)!
前回は「ハングルの仕組みや読み方」についてご紹介しましたが、今回は**「発音」**にフォーカスしていきます。
ハングルを読めるようになっても、「あれ?発音が通じない…」という経験をする人は少なくありません。
韓国語は日本語と似ている発音もありますが、似て非なる音や、口の使い方が異なるものも多いんです。
そこで今回は、初心者がつまずきやすいポイントと、発音上達のコツをまとめてご紹介します!
1. 発音の前に知っておきたい「激音」「濃音」「平音」
韓国語の子音には、日本語にはない「強さの違い」があります。代表的なのが以下の3種類。
種類 | ハングル | 発音の例 | 特徴 |
---|---|---|---|
平音 | ㄱ ㄷ ㅂ ㅈ ㅅ | k, t, p, ch, s | 息を強く出さず、やさしく発音 |
激音 | ㅋ ㅌ ㅍ ㅊ ㅎ | kh, th, ph, chh, h | 息を強く出す(日本語の無声音に近い) |
濃音 | ㄲ ㄸ ㅃ ㅉ ㅆ | kk, tt, pp, jj, ss | 息を出さず、力を入れて発音(喉を締める) |
例:
- ㄱ(カ) vs ㅋ(カッ) vs ㄲ(ッカ)
- ㅈ(ジャ) vs ㅊ(チャ) vs ㅉ(ッチャ)
この「3つの違い」を意識することで、韓国語らしい発音にぐっと近づきます!
2. 日本人が間違いやすい母音の発音
● ㅓ(eo)と ㅗ(o)の違い
- ㅓ(eo)= 口を少し縦に開く → 日本語の「オ」よりも「あ」に近い音
- ㅗ(o)= 口を丸く突き出す → 日本語の「オ」に近い
例:
- 버스(ポス)=バス
- 보스(ポス)=ボス
同じ「ポス」に見えても、意味も発音も違います!
● ㅡ(eu)の発音
この音は日本語にないので、慣れが必要です。
舌を下げ、口を横に開かず、力を抜いて「ウ」と「イ」の中間のように言います。
例:
- 그(ク)= 彼、あの
- 기(キ)= 機械、エネルギー
「그기」と「기기」では意味が全然違うので要注意です!
3. 「ㅇ」の役割を理解しよう
ハングルの文字には、母音から始まる音にも「子音」が必要です。
そのときに使われるのが「ㅇ(イウン)」という文字です。
- 頭にあるㅇは“音がない”(=母音の発音だけ)
例:아(ア)、이(イ) - 語尾にあるㅇは“ng”の音になる
例:강(カン)、공(コン)
つまり、同じ「ㅇ」でも位置によってまったく違う役割をするんです。
4. 二重母音に気をつけよう
韓国語には、母音を組み合わせてできた「二重母音」もたくさんあります。以下のような音は、早く話すと一音に聞こえがちですが、丁寧に発音することで聞き取りやすくなります。
ハングル | 発音例 | 日本語風に表すと? |
---|---|---|
ㅘ | wa | ワ |
ㅝ | wo | ウォ |
ㅢ | ui | ウィまたは「ウィ」と「イ」の間 |
特に「의(ウィ)」は初心者泣かせ。
韓国人同士でも省略して発音されることがあるくらい、難易度高めの音です。
5. よくある発音の間違いあるある
● すべて「カタカナ読み」してしまう
韓国語はカタカナに似ている音もありますが、そのままカタカナ読みをすると意味が通じないことも。
例:
「사람(サラム)」=人 →「サラム」ではなく、実際は「サラム⤴︎(mを少し強めに)」
● 받침(パッチム)の処理ができていない
パッチムとは、「文字の最後に来る子音」のこと。これがあるときとないときでは音が大きく変わります。
例:
- 말(マル)=言葉
- 마(マ)=ただの「マ」
パッチムを無視すると、まったく違う単語に聞こえてしまいます。
発音上達のコツ
- 音声を真似して練習する(シャドーイングがおすすめ)
→ K-POPやドラマのセリフを真似るだけでも効果大! - 録音して自分の声を聞く
→ 意外と自分の発音に気づけていないものです。 - 母音とパッチムを意識して1文字ずつゆっくり読む
→ 焦らず基礎から! - ネイティブの発音を聞いて、口の動きも真似する
→ 韓国語は「口の形」もとても大事!
おわりに:発音のクセを直せば通じる韓国語に!
韓国語は、日本語と同じアジア圏の言語でありながら、発音に独特のルールや響きがあります。でも逆に言えば、そこを意識すれば初心者でも「おっ、韓国語っぽい!」と言ってもらえるレベルにすぐ達します。
ハングルを読めるようになったら、次はぜひ正しい発音にもチャレンジしてみてください。発音が良くなると、リスニング力も自然にアップしますよ!