






わが家の玄関先には、三つの睡蓮鉢があります。季節が移り変わる中で、静かにたたずむその鉢たちは、日々の生活の中に自然のリズムをそっと届けてくれる存在です。
毎年6月中旬になると、睡蓮の花が一輪、また一輪と咲き始めます。朝のやわらかな光の中で開く白やピンクの花は、まるで小さな手のひらのように水面に浮かび、見ているだけで心が穏やかになります。
三つの鉢には、それぞれ数匹ずつのメダカたちが暮らしています。みんな元気で、姿や動きにも個性があり、見ていて飽きません。ある鉢では活発に泳ぎ回り、別の鉢では睡蓮の葉の下でのんびりと過ごしていたり…小さな世界の中に、それぞれのドラマがあるようです。
水の中に落ちる小さな花びら、浮かぶ泡、日差しのきらめき…そんな何気ない風景が、朝の始まりを優しく彩ってくれます。玄関を通るたび、「今日も元気にしてるかな?」と鉢をのぞき込むのが、いつの間にか私の日課になりました。
メダカたちは私の気配に気づくと、水面近くに寄ってきて、尾をふわりと動かして応えてくれます。エサの時間には小さな口でパクパクと懸命に食べる姿がまた愛らしく、「今日も頑張ろう」という気持ちにさせてくれるのです。
小さな自然との共存
三つの睡蓮鉢は、わが家にとって小さな自然との窓のような存在です。季節ごとの変化を感じながら、命の営みにそっと寄り添う時間は、心に豊かさを運んでくれます。
忙しい日々の中でも、この小さな空間があるだけで、ほんの少し足を止めることができる――そんな大切な場所になっています。
撮影した動画をYOUTUBEにアップロードしました。
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