韓国を代表する生き物たち〜国花・国鳥・シンボル動植物を紹介〜

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韓国には、国民の誇りとして長く愛されている「国花」や「国鳥」があり、これらの生き物は文化や歴史の中で重要な役割を果たしています。今回は、韓国を象徴する生き物たちを紹介しながら、それぞれが持つ意味や背景について探ってみましょう。


🌸 国花:ムグンファ(無窮花)

韓国の国花は「ムグンファ(무궁화)」、日本語では「ムクゲ」と呼ばれる花です。アオイ科の植物で、夏から秋にかけてピンクや白、薄紫色の花を咲かせます。

「ムグン(無窮)」とは、「永遠・尽きない」という意味があり、困難にも負けずに咲き続けるその姿は、韓国人の強い精神や忍耐力を象徴しています。朝鮮王朝時代の文献にもその名が見られ、独立運動の時期にも国民の希望としてムグンファが歌われました。

街中の公園や学校、公共機関のシンボルマークにもよく使われており、まさに韓国人にとって心の花といえる存在です。


🐦 国鳥:カササギ(까치)

韓国の国鳥は「カササギ(까치)」です。白黒の羽が美しく、知性と社交性に富んだ鳥として知られています。韓国では古くから「幸運をもたらす鳥」とされ、特に正月や祝い事の時期に絵や飾りとして使われることが多いです。

朝鮮時代の絵画「カササギと虎」のように、民画(ミンファ)にも頻繁に登場することから、人々の生活や芸術にも深く根ざしています。また、カササギが鳴くと「良い知らせが来る」とも言われ、今でも庶民の間で親しまれている存在です。


🐯 シンボル動物:トラ(호랑이)

韓国で強さや守護を象徴する動物といえば、やはり「トラ(호랑이)」です。かつて朝鮮半島には朝鮮トラ(アムールトラ)が生息しており、人々の恐れと尊敬の対象でした。

伝統的な仮面劇や民間伝承、絵画などにもたびたび登場し、邪気を払う存在とされてきました。1988年のソウルオリンピックのマスコット「ホドリ」もトラをモチーフにしており、現代でも韓国の文化的アイコンの一つです。


🐻 その他の注目すべき動物たち

  • ツキノワグマ(반달가슴곰):胸に白い三日月模様があることから「半月熊」と呼ばれ、韓国の山岳地帯に生息。絶滅危惧種として保護されています。
  • イノシシ(멧돼지):韓国の山林に広く分布し、昔話や風習にも登場する動物です。
  • カエル(개구리):韓国では「청개구리(チョンケグリ)」という青カエルが子どもの童話によく出てきます。

🌏 自然とともにある韓国文化

韓国では、こうした動植物をただの自然の一部としてではなく、文化や信仰、生活の中に取り入れながら共に歩んできました。これらの生き物に込められた意味を知ることで、韓国の自然や文化への理解がより深まるのではないでしょうか。

旅行の際には、公園や寺院、民俗博物館などで、ぜひこうした動植物の姿を探してみてください。


📝 まとめ

種類名称(韓国語)日本語名象徴する意味
国花무궁화ムクゲ(ムグンファ)忍耐、永遠、希望
国鳥까치カササギ幸運、吉報、家族の絆
シンボル動物호랑이トラ強さ、守護、民族の象徴

韓国をもっと身近に感じるために、ぜひこれらの「国を象徴する生き物」に注目してみてください。

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